次に現れた異変。パニック発作の症状と予期不安①

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以前の症状では総合病院での結果でも何の異常も認められなかったため、私自身も寝不足と暑さからくる疲れだったんだろうと思い、以後気にすることなく生活をしていました。
まだ、この時点ではパニック障害なんてことはこれっぽちも疑う余地もなかったのです。

そんな訳であれ以降同じ症状が出ることもなく数年間は普通に生活ができていました。

次の異常を感じたのは出張で大阪へ行ってからの帰りの新幹線に乗ったときのことでした。

新大阪から新幹線に乗ったときに結構混み合っていたのはあったんですが、それでも普通に座席には座れたので寛いでいました。

しかし、何だか動悸がして、ちょっと不安がよぎるような感じはしてたのですが、でも、まぁ、なんとか乗ってられる状態ではあったのでそのまま普通に帰宅することはできたのでした。

今回の違和感はこの程度で治まったので、自分でもそんなに気にすることなくいつものように生活していたのですが、この数ヶ月後に決定的な症状に襲われる出来事があったのです。

大阪出張から約3ヶ月後のことです。
私はとある資格試験のため電車に会場に向かうために駅に徒歩でむかっていました。

駅について電車を待っていたのですが、その時点で胸のあたりに何やら違和感みたいなのがあったのです。
違和感と行っても痛みではなく、なんとも言えないようなモヤモヤした感覚、そしてちょっとした息苦しさも感じていました。

なんか嫌だなぁ、と思ってると乗る予定の電車がやってきたので乗ろうとしたのですが、そこでびっくりする事態になっていました。

この路線はたまに使う路線なんですが、まず通勤時間帯以外は混み合うことのない平和なな路線なのですが、なんとこの日は近くでイベントがありそれに向かう乗客で通勤ラッシュ並みに混雑していたのです。

でも目的の駅までは3駅程度なので乗るしかないから無理やり乗り込むことにしたんですが・・・・

乗り込んで人混みの中に追いやられて電車は発車しました。

と、その途端・・・・あれ・・・

さっき胸がモヤモヤしてた感じが急に動悸に変わってきたじゃないですか。しかもすごい激しい動悸でした。
体感的には心拍数は200を超えてるんじゃないかと思うほどでした。

ほんとに苦しくて、もう次の駅で降りよう、もう資格試験なんてどうでもいいや、とまで思うほどでした。

でもあと2駅我慢すれば降りられるし、せっかくこの日のために一生懸命勉強したんだからという気持ちもあって、葛藤がすごかったです。

乗った駅の次の駅で電車が停車して、扉が開いたけど、降りようか、でも・・・迷ってたら扉はしまってしまいました。
息苦しさと動悸はまだ治まりません。。。



そうこうしてるうちに更に次の駅に停車。ああ、もう降りてしまおうか、でも次が目的の駅だし・・・
結局この駅でも降りられず、電車は出発してしまいました。
もう目的の駅までは次だからもうちょっと頑張れ、と自分に言い聞かせて冷や汗をかきながらもなんとか次の駅で降りられることができました。

こんな状態で試験なんてできるのだろうか・・・と思ってたんですが、不思議な事に降りてしばらくすると、だんだんと楽になってきて、試験会場についた頃には何事もなかったかのように楽になったのでした。

お陰で試験でも実力発揮することができたようで手応えを感じるくらいに集中できました。

無事試験も終えてさて、帰ろうというときに、ふとある思いが頭をよぎりました。
「さっきあんなに苦しんだ電車にまた乗らなければいけないのか・・・嫌だなぁ・・乗りたくないなぁ・・・」

これがいわゆる「予期不安」てやつになってしまっていました。
電車に乗ったらまたさっきみたいになるんじゃないだろうか、乗らない方法はないか、と考えが巡ります。「予期不安」からの「回避行動」ですね。

でも、今は電車でしか帰る手段がないので、もう1回乗るしかないな、と覚悟を決めてまた電車で帰ることにしました。

幸い帰りの電車は行きのときほどの混雑もなかったのでホッとしたのもつかの間・・・起こってしまいました。。。

また行きと同じ動悸と息苦しさが。。。

これで私の「予期不安」と「回避行動」は決定的になった瞬間ですね。

もうこれで電車は乗らないぞ。

そう決めることとなってしまいました。。。

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